小夜は東京で生活していた。

  ある日、田舎で暮らす姉のあすみから連絡があった。

  それは今度結婚するという内容の電話。

  「おめでとう。何て人? 地元の人?」

  あすみは言いにくそうに名前を言った。

  「布施野くん……」

  その名前を聞いて小夜は愕然とした。

  その男は8年前にある事件を起こしていた。